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断熱性能だけを上げても暖かくならない! 「気密性」が大切な理由

断熱性能だけを上げても暖かくならない! 「気密性」が大切な理由

2024年12月16日

BLOG > 住まいのノウハウ

日に日に寒さが厳しくなる今日この頃。
どうせ家を建てるなら、今の家より暖かく冬を過ごせる家にしたいですよね。
「じゃあ、”断熱材”をとにかくたくさん使用すれば、暖かい家になるんじゃない?」とお考えかもしれませんが実は、そうではありません。

家の断熱性能を生かすも殺すも、「気密性」次第なのです。
気密性能が悪い家では、断熱材を何㎜重ねても隙間風が入りこむので、暖かい家にはなりません。
隙間風だらけの室内で、どれだけ暖房をかけても光熱費だけが上がり、部屋の温度は上がらないという悲しい結果に。

この記事では気密性の大切さについて詳しく解説します。ぜひ最後までお読みください。

高気密の基準は国で決まっていない

とても重要な気密性。
実は、気密性の基準というものがまだ国で決まっていません。
最近よく聞く「ZEH住宅」も、断熱性能(Ua値)基準はあるものの気密性能に関する基準がないため、施工する方たちの技術によっては、気密性能が悪くスキマだらけの家になってしまう可能性も

各ハウスメーカーによって高気密とする基準もバラバラ

気密性能は「C値(相当隙間面積)」で表され、0㎠/㎡に近いほど隙間の少ない家(高気密住宅)と判断されますが、工務店やハウスメーカーによって高気密とする数値はバラバラです。
C値0.5㎠/㎡以下を高気密と定めるハウスメーカーがある一方で、
C値2.0㎠/㎡で高気密と表記するハウスメーカーもあります。
C値0.5㎠/㎡と比較すると、隙間の多さはC値2.0㎠/㎡で約4倍、C値3.0㎠/㎡では約6倍にもなります。

気密性能の悪い住宅のリスクとは?

・室内温度が、外気温とほぼ同じ

真冬、非暖房室(脱衣所やトイレ、廊下など)は、室内にもかかわらず外とほぼ同じ温度という厳しい環境に

・カビや腐朽につながる結露が発生しやすい

隙間の多い家では、冬に暖められた空気が壁内に侵入し外壁面側の冷やされた部分で結露。
結果、見えない壁内にいつの間にか
カビがびっしり発生し、改修工事が必要になることも。

・エアコンが効かず、電気代が高くなりがち

気密性能の悪い家は常に隙間風が入りこむため、1室に1台エアコンは必須の環境に。
一方、気密性能のいい家はエアコンの効きがよく、家の広さにもよりますがエアコンたった1台で家中の冷暖房をまかなえる事も。

・「24時間換気」が正常に機能せず、シックハウスのリスクが上がる事も

隙間風が24時間換気の換気経路を乱し、フィルターを通した新鮮な空気ではなくホコリやカビなどを含んだ外の空気がそのまま室内に入り込んでしまうためシックハウス対策のための24時間換気が、結果機能しないかたちに。

まとめ

断熱性能の前に「気密性」がいかに重要か。
これを知っているだけでも、後悔しない家づくりを実現できる可能性がグッと上がるはずです。

契約前のオススメとしては、気になるハウスメーカーの構造が見える見学会等に参加したり、担当者に「C値は1.0㎠/㎡以下にしてもらえますか?」や「気密測定を必ず行ってもらえるか?」など、「書面上」での契約を交わしておけば、万が一の場合でも工務店やハウスメーカー側に改修を求めることが可能です。

今回は、あまり重視されていないけど、とっても大切な「気密性」についてご紹介しました。

 

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