「1坪」ってどれくらい?「モジュール」とは? 知っておきたい住宅の寸法の基準
2024年11月18日
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こんにちは!
吉村一建設です。
家を建てる際にぜひ知っておきたいキーワードの一つが「モジュール」です。
モジュールとは、住宅設計における基本的な寸法のことを指します。
この概念を理解することで、スムーズに間取りを考えることができるようになります。
この記事では、モジュールを中心に住宅設計に欠かせない寸法の考え方をわかりやすく解説します。
さらに、適切な寸法を選ぶためのコツや家づくりのポイントも紹介!
家づくりを考えている方にとって、今後の情報が重要ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
住宅の寸法の基本となる「モジュール」
「モジュール」とは
住宅設計や建築で基準となる寸法のことです。
日本では「910mm=3尺」の「尺モジュール」が一般的で、設計図では3尺×3尺が1マスとされます。
ちなみに、「部屋を1マス長くする」とは910mm分延ばすことを意味します。
住宅メーカーや工務店との打ち合わせでよく使われる言葉なので、覚えておいてスムーズに話が行きます
「1メーターモジュール」とは
尺モジュールの他に「1メーターモジュール」も使われ、これは1m×1mを基準とする寸法です。
メーターモジュールは尺モジュールより20%広く、建物全体が大きくなるためコストが高くなる傾向があります。
ユニバーサルデザインやバリアフリーの住宅に適しています。
しかし、多くの建材は尺モジュールを基準にしているため、施工のしやすさから1メーターモジュールを導入するためらう会社もあります。
「坪」とは
縦1間×横1間の空間面積のことを、「1坪」と言います。
1間は約1.82mなので、1坪は約1.82m×約1.82mで、約3.3124㎡の広さになります。
この坪という単位も、住宅の広さを表す単位として頻繁に使用されています。
「メートル法」と「尺貫法」の換算方法
長さの単位であるメートルを扱うメートル法では「1mmの10倍が1cm」「1cmの100倍が1m」「1mの1000倍が1km」と単位が変換されます。
一方、尺を扱う尺貫法では「1寸の10倍が1尺」「1尺の6倍が1間(けん)」です。つまり、「3尺」を尺貫法の他の単位に変換すると、「30寸」や「半間(はんげん)」になります。
快適な住まいのために「最適な寸法」を
生活しやすい最適な寸法の目安とは?ポイントをご紹介します。
階段の寸法
階段寸法は、階段の1段の高さ(蹴上)23cm以下、階段の1段の奥行き(踏面)15cm以上、階段と踊り場の幅75cm以上と決められています。
高齢者や子供、足が不自由な家族など、その家に暮らす人のことを考慮した階段をつくることで、全員にとって暮らしやすい家になります。
浴室の寸法
ユニットバスのサイズは「1216サイズ」「1616サイズ」と、4桁の数字で表記されます。
たとえば1216サイズだと、浴室の内寸面積が1200mm×1600mmとなります。
介護がある場合は洗い場の広いタイプ、毎日の掃除を手軽に済ましたい場合は広すぎないタイプなど生活スタイルに合わせて広さを決めましょう。
トイレの寸法
一般的なトイレの広さは内寸で78cm×169cm(0.5坪)程度です。
それより狭い場合でも「トイレタンク」の有無によって感じる広さも大きく変わってきます。
介助が必要な場合や車いすのまま入れるトイレにするには、奥行きは180cm以上、出入り口の幅は80cm以上あるとよいでしょう。
また、ペーパーホルダーの位置や手すり設置などは、実際に座る位置を確かめてから、手を伸ばしやすい位置に取り付けるようにするとよいでしょう。
収納の寸法
服をメインに収納する場合は、人の肩幅を考慮して奥行きは50cm以上が目安。
布団なども一緒に収納する場合は、奥行き78cm以上が目安です。
人気のウォークインクローゼット(両側に収納するタイプ)にする場合は、160cm程度の幅が必要となります。
扉の寸法
標準的なサイズは、横幅68cmです。(トイレは63cmのものも多い)
扉を開けた際の廊下の幅や、大きな家具などが通るかどうかも注意が必要です。
できるだけ広くしたい場合は、引き戸も良いでしょう。
まとめ
今回は、住宅を建てる際に重要となる「寸法」について解説してきました。
毎日が快適な家づくりには、階段・お風呂・トイレ・収納に至るまで最適な寸法で設計することが欠かせません。
家族構成や、介護の有無、将来の暮らしをできる限り具体的にイメージして、それを私たち住宅メーカーや工務店の担当者に、しっかり伝えるとよいでしょう。